週1回?2回?サウナに入るベストな頻度とは?

回数

サウナが健康に良いということは、誰もが認めます。では、サウナの効果を最大限に引き出すためには、どれくらいの頻度で行くのがいいんだろうと疑問に思われる方もおられるでしょう。
もちろん、個人の好みや事情などにもよりますし、ほかのサウナ―に聞くのも今さらって感じもします。
ここでは、サウナのことをもっと知りたいという方のために、サウナを効果的に利用するベストな頻度をご説明します。
サウナの最適な頻度については、いろいろな説があります。日本サウナ・スパ協会が推奨している頻度、東フィンランド大学の研究に基づくおすすめ頻度などから、サウナに入るベストな頻度を探ってみましょう。

ビギナーさんは、週2回から始めよう!

回数

サウナライフを始めたばかりのビギナーさんには、週2回程度から始めることをおすすめします。日本サウナ・スパ協会は、週2回が理想的な利用頻度だと公式サイトで発表しています。
サウナに行くことをたまのお楽しみ、自分へのご褒美と考えるなら、もちろん、お好きな頻度で行かれるといいでしょう。
ここでいうベストな頻度というのは、サウナの効能を最大限に引き出すための頻度です。せっかく、サウナライフを始めたのなら、サウナで整うため、サウナで健康になるためのおすすめの頻度でサウナを楽しみたいですよね?
サウナに入ることは、心身の健康にさまざまなメリットがあると報告されています。一方、入りすぎによるデメリットもあります。メリットとデメリットの間で、メリットを最大限にする頻度は週2回だとのことです。
特に、サウナを始めたばかりで、まだ慣れていないというビギナーさんは、週2回ペースで始めて、自分なりのペースを作っていきましょう。週2回なら、自分でペースを作りやすいかと思います。
サウナの効果を実感するためには、週2回程度を、2か月以上続けましょう。そのペースで、2か月以上続けてみると、自分の体や体調の変化を実感できることでしょう。

慣れれば週4回がおすすめ!

サウナ 男性

2015年2月に、米国医師会雑誌(内科学)に東フィンランド大学が主導した研究論文 「突然心臓死、冠状動脈性心臓病による死亡、心疾患による死亡、そして全死因による死亡と、サウナの関係性」で、「サウナには寿命延長及び、突然の心臓発作で死亡する確率が低くする効果がある」と報告されています。
この論文の中で、突然心臓死は、週1回のグループと比較すると、週4〜7回のグループは、63%リスクが低くなると言われています。
冠状動脈性心臓病も、週1回のグループより、週2〜3回のグループが低く、週4〜7回のグループはさらに48%低いそうです。
心疾患による死亡も、週1回より週4〜7回のグループが50%リスクが低いとの結果が出ています。
さらに、全死因死亡率も、週4〜7回のグループは40%、死亡率が減少しています。
このように、週4回以上のサウナ利用が、心身の健康へ大きな貢献をしていることがわかります。継続した研究の余地があるとのことですが、更なる研究の成果を期待しましょう。
もちろん、週4回以上、サウナに行くためにはいろいろ乗り越えなければならないハードルも多いです。時間的余裕、経済的ゆとりなどです。
また、頻度高くサウナに行く場合のデメリットも、考えておかなければなりません。
とはいえ、このような研究成果を見ると、やはり、許す限り、サウナに通いたいものです。徐々に、身体も生活もサウナライフに慣れれば、週4回以上を目途にサウナライフを楽しんでみられてはいかがでしょうか?

サウナにベストな頻度で行くと得られるメリット

サウナに行くベストな頻度が、週2回から週4回以上ということがわかりました。では、そのような頻度でサウナに行った場合に得られるメリットについてご説明します。

体調が整う

ストレッチする女性

最近、サウナ―の間で、「整う(ととのう)」という言葉をよく聞きます。サウナで整うとはどういうことを言うのでしょうか?まず、そこからご説明します。
サウナで整うとは、自律神経が調整されてスッキリすることを言います。
サウナに入って、汗をかきます。汗をかけばかくほど、大きな「整い」が期待できます。その後、水風呂に入ります。水風呂で体を冷やすことによって、副交感神経が優位になります。
外気浴ができる休憩スペースがあれば、ベンチに座り、リラックスしましょう。その時に、α-エンドルフィンという物質が分泌され、幸福感や高揚感を感じることができます。
この一連の流れを繰り返すことで得られるものが、サウナで整うことの正体です。
具体的なサウナの効果としては、サウナ→水風呂と温冷交代浴で、体内の血流が2〜3倍アップすることによって、体にたまった疲労物質や老廃物がなくなり、体調が整います。
また、肩こりが軽くなったという感想を言う方も多いです。ぜひ、あなたも実感してみてください。
ダイエット効果や免疫システムの強化にも役立っているという報告もあります。日々、忙しく過ごしている現代人にとって、疲労物質や老廃物の減少は、とってもうれしい効果です。

心が整う

リラックスする男性

サウナで汗をかき、水風呂に入ったり、外気浴をしたりするときの得も言われぬ開放感は、サウナ体験者だけが知っている心地よさです。
その解放感、リラックス感を求めて、人はサウナに通うと言っても過言ではないかもしれません。
これは、発汗とリラクゼーションによる毒素排出とともに、不安を取り除くことにも効果があります。
ストレスフルな社会に生きている私たちには、サウナに行くことで得られる休息の時間がとても重要です。まさに、オン・オフの切り替えです。
サウナの効果として、ストレス解消や安眠効果を言われる方が多いです。ただ、サウナにいる時間やサウナ→水風呂の回数をあまり多くしすぎると、かえって不眠になることもありますから要注意です。
サウナから出てこられた方の多くが、さっぱりした顔つきをされています。ぜひ、あなたも体感してみませんか?

肌が整う

美肌の男性

サウナの熱い空間にいることで、発汗を促し、それによって毛穴が開きます。また、角質化した皮膚などを汗とともに洗い流します。それらによって、ハリと潤いのある肌が得られます。
また、毛穴が開き、汗とともに排出された毒素も洗い流します。そのため、サウナは、ニキビや吹き出物、黒ずみなども改善します。また、毒素の排出によって、老化を抑制してくれます。
サウナの美容効果は、実際にサウナに行ったことがある人なら、実感されていることだと思います。今は、美容は、女性の専売特許ではなく、美容男子という言葉があるように、美容に関心が高い男性も多いです。男性も、サウナの美容効果にもっと注目してもいいでしょう。
さらに、フィンランド式サウナ、スチームサウナ、ミストサウナなどのように高湿度なサウナでは、肌の保湿に効果てきめんです。サウナの場合、顔だけでなく、全身が潤うことを実感されると思います。
また、ソルティサウナでは、塩によるマッサージで、皮膚がツルツルになります。
サウナによる美容効果は、サウナによって体調が整うこと、サウナによって心が整うこととの相乗効果があります。それぞれが別々ではありません。体調がよくなり肌がいい状態になる、ストレスがなくなって肌の調子が良くなるというのは誰もが納得です。ぜひ、サウナで体感してみてください。

サウナの行き過ぎによるデメリットも押さえておこう!

ここまでは、サウナに行くベストな頻度やサウナに行って得られる効果などを説明していきましたが、サウナの行き過ぎによるデメリットもありますから、それらもきちんと理解したうえで、サウナライフをエンジョイしましょう。

肌や髪の毛

女性の髪

サウナの美容効果は誰もがご存じですが、一方で、サウナの高温が肌や髪の毛にダメージを与えることも知られています。
とはいえ、サウナのメリット・デメリットは、使い方次第では、メリット>デメリットになるので、デメリットにならないような対策を講じながら、サウナを利用するといいでしょう。
サウナの高温と乾燥は、肌や髪の毛を乾燥させますので、乾燥させないようにし、サウナ後のケアもきちんとするといいでしょう。
サウナ室内では、濡れたタオルで顔を保湿しましょう。汗をゴシゴシこするのではなく、濡れたタオルなどで優しくぬぐうようにして、サウナから出たら化粧水や乳液で保湿をお忘れなく!
また、サウナの高温から髪の毛を守るために、サウナハット(キャップ)やタオルを利用するといいでしょう。いろいろおしゃれなサウナハット(キャップ)が出ているので、選ぶのも楽しんでください。
ただ、施設によっては、サウナハット(キャップ)不可のところもありますので、その場合はタオルを利用すればいいでしょう。

疲労感

疲れた男性

サウナのメリットとして、疲労回復効果があります。実際、サウナに行って、疲れをリセットし、やる気にスイッチオンということはよく聞きます。
ただ、疲労困憊状態で、サウナに行き、長時間、何セットもサウナに入るのは逆効果です。サウナは、修行ではありませんから、自分自身が心地よく感じる心の声、体の反応を意識しましょう。
あまりにも疲れていたり、徹夜明けなどには軽く汗をかく程度にしておくのが賢明です。いつものように何セットも入っているのはおすすめできません 
長い時間サウナに入っていたり、何セットもすると体への負担が大きいです。心地よいと感じるぐらいでやめるのがベストです。
また、正しいサウナの入り方も確認しておきましょう。次章で詳しくご説明しますが、簡単に言うと、「無理をしない、我慢をしない」「水分補給をしっかり」などは、基本中の基本として覚えておいてください。

出費

お金

最近は、サウナの種類も増えて、サウナ料金もさまざまです。とはいえ、多く通えば、もちろん出費もかさみます。無理のない範囲で行いましょう。
ただ、お得にサウナに入る方法もあります。一つ目は、サウナのサブスクリプションです。月額定額制などで、お得にサウナを利用できるシステムです。
施設のメンバーシップ、回数券、割引券、クーポンなどを賢く利用しましょう。
いろいろ費用を抑える方法がありますから、工夫次第で費用を抑えることができます。

効果を最大限引き出すベストなサウナの入り方

ベスト

サウナに入るベストな頻度も、サウナの効果もわかりました。とはいえ、それらを引き出すためには、正しくサウナに入ることが必要です。せっかく、サウナには心身の健康、美容などに効果があるのに、間違った方法でサウナに入ると逆効果になりかねません。
今さら、人には聞けない正しいサウナの入り方をここで確認しておきましょう。

サウナに入る前

まず、水分補給を十分しておきましょう。サウナルームに入る前に、体や頭を洗っておきます。
サウナルームに入る前に体の水滴を拭います。水滴がついたまま、サウナルームに入ると、水滴が急に熱くなり、体の芯が温まる前に、体の表面が熱くなりすぎることがあります。

サウナルーム内

階段状のサウナルームでは、上段に行くほど熱くなります。自分に心地よい場所に座りましょう。
ビギナーさんで8分、慣れた人で10〜12分を目安にしましょう。この数字は、あくまで目安です。その日の体調などに合わせて調整しましょう。無理は禁物です。

水風呂

 サウナで流した汗をかけ湯で流してから水風呂に入ります。30秒〜1分30秒ぐらい全身を浸けましょう。
シングル(水風呂の温度が一桁)は、慣れるまで利用しないほうがいいでしょう。
温まった体を、水風呂で急激に冷やすと、体の表面は冷たいのに、深部が温かいという独特の感覚を味わうことができます。この感覚を一度味わうと癖になります。

外気浴

ベンチで10分ほど休憩を取りましょう。水分補給も忘れずに!
このサイクルを繰り返します。サウナを終えたら、もう一度、体や頭を洗いましょう。
これで、スッキリします。多少の疲労感が残るかもしれませんが、翌朝、目覚めれば、よりスッキリしていることでしょう。

まとめ

サウナ室

サウナに行くベストな頻度やサウナの効能、サウナの正しい入り方をまとめました。今さら、人に聞けないことばかりを集めました。
サウナの正しい知識を持てば、さらにサウナライフが楽しくなることでしょう。