サウナの温度別種類と効能!特徴を知れば、サウナをもっと楽しめる!

サウナの温度

サウナビギナーさんに送る今さら聞けないサウナの常識。
サウナの温度別種類を詳しくご説明します。
最近「サウナにはまっている!」「サウナが趣味」という人が増えています。まさに、サウナブーム!
一歩遅れを取っているあなたもこのサウナブームに乗ってサウナ―になっちゃいましょう!

温度別サウナ7種とその特徴、効能

7つ

サウナと言えば、熱い部屋で汗をだらだらかくというイメージが強いかもしれませんが、温度の違いによりさまざまなサウナがあります。
温度が違うことによって効能も違ってきます。特徴を知って色々なサウナを使い分けてください。

ドライサウナ:80~100℃

ドライサウナ

ドライサウナは乾式サウナとも言います。サウナ室の温度は80~100℃に設定されています。
日本ではサウナといえばまずこれをイメージされる方が多いでしょう。
一昔前までは、おじさんたちのたまり場のような様相を呈していました。
今では雰囲気がガラッと変わっておしゃれなところが増えています。
ドライサウナの特徴は、温度は高いですが、湿度は10%と低いことです。
湿度が低いので汗を気持ちよくかくことができます。
入り方としてはサウナ室で汗を流した後に水風呂に入ります。この温冷交代浴に休憩を加えるのが基本です。
これを繰り返すと心身ともに爽快感に包まれます。
サウナ室に入っているのは8~10分程度がおすすめです。
我慢大会ではないのでとことん頑張るというのはおすすめできません。
水風呂は1~2分を目安にするといいでしょう。休憩は10分程度、休憩ルームや屋外などでリラックスしましょう。
リラックスできる屋外施設があれば、ゆったりとした体勢で風に吹かれるのもおすすめです。
その時には水分補給をお忘れなく!!ドライサウナは短時間で血行促進効果が得られます。
そのため疲労回復、肩こり・腰痛・むくみ解消、美肌・ダイエット効果などが期待できます。
ただドライサウナは身体の深部までは温まりにくいという研究もあります。
日本ではこのドライサウナが一般的で多くの施設がありますからサウナビギナーさんはこのサウナから始められたらいいでしょう。

フィンランド式サウナ:80~90℃

フィンランドサウナ

今、日本は空前の北欧ブームです。そんな中フィンランド式サウナも脚光を浴びています。
元々、サウナはフィンランドが発祥です。1964年の東京オリンピックの際、選手たちからのリクエストで選手村にサウナ施設がつくられました。
その後フィンランド大使館などのサポートを受け全国的にサウナが拡がっていきました。
そのフィンランド式サウナですがドライサウナに比べて若干温度が低く80~90℃ほどに設定されています。
ただ、ドライサウナの10%の湿度に対してフィンランド式サウナは湿度が70%と高いです。
というのはフィンランド式サウナでは焼けた石(サウナストーン)の上に水をかけて蒸気を発生させます。
この蒸気を浴びることを「ロウリュ」と言います。この方法のサウナは本場フィンランドでは大人気です。
高い湿度の中にいることで発汗によるデトックス効果が期待できます。さらに肌や髪への保湿効果があります。
今まで、サウナと言えば、おじさんが一方向を向いて座るというスタイルでしたがフィンランド式サウナでは世代性別に関係なくサウナを楽しめるようになりました。
女性だけでなく最近は男性も肌や髪の毛の保湿に気をつける人が増えてきたのでフィンランド式サウナの美容効果も注目点です。
フィンランド式サウナの流行によって今までのサウナのイメージが大きくアップしました。
女性や若い人たちの間でサウナが大きなブームになっているのはひとつにはフィンランド式サウナに負うところが大きいです。

遠赤外線サウナ:70~90℃

遠赤外線というのはよく聞きますがなんだか健康に良さげというイメージはありますが、多くの方は具体的にはどんなものかよくわからないかもしれません。
遠赤外線とは熱線とも呼ばれ赤外線の中で波長が約3~1000μm(マイクロメートル)の波長領域にあるものをいいます。
遠赤外線は水やプラスチック、食品などに熱をよく伝え浸透させる性質を持っています。
遠赤外線サウナは周りの空気ではなく直接身体を温めます。つまり人間の体を芯から温めます。
遠赤外線サウナの温度は70~90℃と今までご紹介のドライサウナ、フィンランド式サウナに比べて温度が低いです。
そのため比較的長く入ることができます。蒸し暑さや息苦しさを比較的感じることなく、しっかり汗をかくことができます。
20分程度入れば大量に汗をかくことができます。ただ脱水症状を防ぐため、こまめな水分補給は必要です。
身体の深部から温めるため冷え性を改善し、むくみを解消します。冷え性は女性の専売特許ではなく男性にも隠れ冷え性の方が多くいますのでおすすめです。
また、大量の汗をかくことによるデトックス効果、代謝アップ、美容効果も期待できます。

スチームサウナ:40~55℃

スチーム

スチームサウナは、文字通り、スチーム(=蒸気)をサウナ室に充満させます。
水を沸騰させて発生した蒸気で温める方法です。そのため湿度は80〜100%と非常に高いですが、温度は40〜55℃と低めです。
蒸気はサウナ室の下の方から吹き出し部屋中を蒸気で満たします。
スチームサウナのおすすめポイントはドライサウナなどに比べて温度が低いので焼けつくようなヒリヒリ感もなく息苦しさも感じません。
ただ温度は低いですが湿度が高いので体感温度は高くなります。そのため体の芯まで温まりドライサウナ以上に発汗します。
スチームサウナの効能はなんといっても肌によいということです。エステなどでするフェイシャルスチーマーを持ち出すまでもないと思います。スチームサウナでは顔だけでなく全身にスチームを浴びるのですから最高です!
毛穴が開き毛穴の中の汚れや皮膚の角質が汗とともに洗い流されます。
さらに保湿効果も半端なく実感できるはずです。そして蒸気の働きで新陳代謝がアップします。
肌の代謝やターンオーバーを促します。これは女性だけでなく男性にとっても嬉しい効果です。

ミストサウナ:40~50℃

ミスト

ミストサウナはサウナ室がミスト(=霧)で満たされています。温度は40〜50℃と低いです。
スチームサウナと雰囲気は似ていますがスチームサウナが蒸気を下から満たすのに対して、ミストサウナは細かく霧状にした温水が上から降り注ぎます。このように仕組みが違います。
ミストサウナは温かなミストで全身が包まれますのでそのリラックス感は得も言われぬものがあります。
体のすみずみまで温かさに満たされます。高温のサウナではないので体への負担が少なく、ゆったりと長時間入ることができます。
ミストサウナの効果は血流促進、肌のうるおい効果です。ゆったりと白く煙ったような霧の中でくつろげるので、忙しい日々を送る現代人にとって、心のデトックスともいえるリラックス効果もあります。
ミストにハーブなどの香りを加えるとさらにリラックスできます。
また、ミストサウナは体への負担が少ないので高齢の方や心臓に病気がある方などでも安心です。

ソルティサウナ:40~50℃

塩サウナ

比較的低温のサウナ室内に塩が大量に置いてあります。ソルティサウナは別名塩サウナと言われるゆえんです。
サウナ室に入って体から汗がで始めたら塩を体全体に乗せ、塩と汗がなじむまで放置します。
いきなり、塩を塗りつけて、ゴシゴシするのはNGです。なじんできたらやさしくマッサージするように全身をなでます。
そのまま汗が出てくるのを待ちます。サウナ室から出た後はシャワーで汗と塩を流します。
シャワーで汗と塩を流した後の肌のツルツル感は一度体験すると病みつきになります。
汗と塩の塩水がデトックス効果を発揮するのであって、塩でゴシゴシこすってなにかをこすり落とすわけではありません。
ここを勘違いされている方が多いです。肌に塩を塗りすぎてしまうと、肌荒れの原因になって逆効果になりますので、ご注意ください。
ソルティサウナの効能は、美肌効果です。毛穴に詰まった皮脂を取り除き、皮膚呼吸を促します。
何度も言いますが、塩で毛穴の汚れを取るという風には思わないでください。
あくまで、塩と汗が混ざった低濃度の塩水がひきおこす効果です。
ソルティサウナ独特の注意点もあります。顔や陰部、肛門などデリケートなところはこすらないようにしましょう。
さらにソルティサウナを出た後、体を石鹸で洗ったりシャンプーをしない方がいいでしょう。サウナ室にはいる前に済ませておくことをおすすめします。

冷凍サウナ:-10℃

冷凍庫

サウナと言ったら、熱いサウナルームで汗をダラダラかくというイメージをお持ちの方が多いと思います。
だから「冷凍サウナって!?」とびっくりされた方もおられるかもしれません。
この記事では、サウナの温度別種類をご紹介していますので、冷凍サウナの温度もご紹介しましょう。
冷凍サウナは-10℃の氷点下です。まさに、「えーっ!!」と驚かれるかもしれません。冷凍サウナはアイスサウナとも呼ばれています。
-10℃の冷凍サウナには、ドライサウナなどの高温サウナに入った後入ります。高温サウナと水風呂を交互に入るイメージです。
まだまだ日本ではなじみがないかもしれませんが出会われたらぜひ一度、チャレンジしてみてください。トライする価値はあります。
ドライサウナなどで大量に汗をかいた後、冷凍サウナに入ると自律神経が刺激され、自律神経の働きを促進し血行をよくします。そのため体だけでなく、心もスッキリすると言われています。
また肌が引き締まる、熟睡できるなどのうれしい感想も聞きます。
ただ急激な温度変化を体験するため高血圧、心臓に疾患のある方や高齢の方は控えた方がいいでしょう。

サウナを楽しむために気を付けたいポイント

チェックポイント

温度別サウナの種類をご紹介しました。-10℃〜100℃までさまざまな温度帯のサウナがありました。
また、湿度もさまざまでした。ただ、サウナを楽しむためには気を付けたいポイントがあります。
サウナは健康増進や美容効果もありますが、一方で体への負担などもありますので気を付けるべきポイントを守ってサウナライフをエンジョイしてください。

急激な温度変化に注意

家庭のお風呂でも寒い冬場に急激な温度変化による血圧の変化(=ヒートショック)で起こる事故が多く報告されています
サウナの場合は高温なサウナルームから水風呂へと急激な温度変化を体験しますので、ヒートショックが起こりやすいです。
サウナルームから出たらいきなり水風呂に入るのではなく、ぬるいシャワーから徐々に体を慣らしてから水風呂に入りましょう。

飲酒・食事直後のサウナに注意

お酒

「サウナに入って、酒を抜く」などと豪語する猛者がいますが、飲酒後のサウナはNGです。アルコールとサウナによる血圧の乱高下による心臓発作のリスク、脱水による熱中症や心筋梗塞の危険性などまさに命にかかわります。
食後のサウナも避けましょう。特に満腹の状態でのサウナは危険です。食後、消化するため、胃腸に血液が集中します。一方、サウナに入ると血流が促進され、血液が全身を巡ります。
そのため、胃の消化が弱まり気持ち悪くなったり、最悪嘔吐したりしてしまうリスクがあります。
サウナを楽しむためには以上の2点にご留意ください。

まとめ

温度

温度によるサウナの種類をご紹介しました。温度のバラエティ豊かさ、さらに湿度も加えると、本当に様々なサウナがあります。
また、それぞれの温度によってサウナから得られる効果や効能も違います。
どのサウナを選ぶのかそれはあなたの目的によります。どんな効果を得たいのかによります。
とはいえ色々なサウナを体験してみて自分にしっくりくるサウナを見つけてください。それぞれのサウナには、それぞれの良さがあります。
ただ、気を付けるポイントを忘れずにサウナライフをお楽しみください。