【サウナ施設紹介つき】サウナはうつ病を改善させるって本当?

悩む人

発汗作用があり、体内の老廃物を排出できるサウナはデトックス効果がとても高いです。
近年は、通称サウナーと呼ばれるサウナ愛好家も増えてきており、全国的にもサウナ施設が増加しています。
そんなサウナは、うつ病の改善にも効果があると言われており、体だけではなく心を元気にする特効薬として、話題を集めています。
「そもそも本当にサウナはうつに効くの?」
「九州にも、うつに効果的なサウナはあるの?」
九州はサウナの聖地とも呼ばれるほど激戦区であり、うつを克服したい方にもおすすめのサウナがたくさんあります。
そこでこの記事では、サウナがうつに効果的な理由から、九州で楽しめるうつを改善できるサウナ施設について解説します。
論文でも発表されるほど、サウナはうつ病に効果的です。
以下2つの観点から、実際に発表された論文に基づいて説明します。

  • 軽度のうつ病であれば改善可能
  • うつ病のリスクも軽減できる

軽度のうつ病であれば改善可能

リラックスする女性

2005年、医学雑誌であるPsychosomatic Medicineで発表された論文では、サウナを繰り返すことが、軽度なうつ病を改善させる投薬にもなるという結果がでています。
軽度なうつ病とは、食欲不振やけだるさなどです。
同論文によると、サウナによって空腹感のスコアが改善したことも報告されています。
うつ病に顕著に現れる症状は食欲不振です。
食欲が戻ることは、元気になる秘訣ともいえます。
このことから、サウナに入ることで体に大きな変化が現れることがわかるでしょう。

うつ病のリスクも軽減できる

2018年、医学雑誌であるMyo clinic Proceedingsで発表された論文によると、サウナはうつ病のリスクを下げることが明らかとなりました。
具体的には、週に4〜7回サウナに入る人は、週に1回サウナに入る人と比較して、78%もうつ病になるリスクが下がると考察されています。
サウナは、体を温めた後に水風呂に入ることで体を冷まし、外気浴をすることが1セットと考えられています。
これは、自律神経を整えるのに最適な動きであり、体から緊張感が抜けてリラックスできる効果をもたらします。
現代人は自律神経が乱れている人が多く、うつ病になりやすい傾向です。
まずは自律神経を整えることが大切であり、改善策としてサウナがおすすめできます。

何故うつにサウナが最適なの?

うつ

うつ病とサウナの関係性は、まだまだ研究が続けられる分野です。
現時点で、サウナがうつ病に効果的であるのは以下3つの理由が考えられています。

  • 自律神経が働くから
  • 脳に良い刺激を与えてくれるから
  • ぐっすり眠れるようになるから

自律神経が働くから

サウナと水風呂により、交感神経が優位になります。
その後、外気浴をすることで副交感神経が優位となり、自律神経が整うとされています。
現代人は、副交感神経が優位になる夜にスマートフォンを見たりすることで、自律神経が整わなくなる人も多いです。
一方、サウナでは交感神経と副交感神経を交互に優位にさせることで、自律神経が整います。
その結果、体から緊張感が抜け落ち、リラックスできる体制になるため、うつ病に効果的と言えるでしょう。

脳に良い刺激を与えてくれるから

脳

脳は寝ている間でも常に働き続けているため、疲労を取る必要があります。
しかし、脳の疲労を取るには瞑想の特訓をしなければならず、一般人が脳の疲労を取るためには時間が必要です。
一方、サウナであれば誰もが簡単に脳の疲労を取ることが可能になります。
脳の疲労を取る理由は、以下の流れです。

  1. サウナで体を温めることで血流をよくする
  2. 水風呂に入ることで毛細血管が細くなる(体温を逃さないために)
  3. 唯一脳に繋がる血管が細くなり、血液がたくさん流れ込む
  4. 血液が流れることで老廃物が排出され、疲労がとれる

科学的根拠に基づいたうえで、サウナは脳の疲労が取れるといわれています。
そのため、脳に良い刺激を与えることが、うつ病の改善にも効果的だと言えるでしょう。

ぐっすり眠れるようになるから

眠る人

良質な睡眠をとるためには、体の中心部である深部体温と、手足などの抹消体温の差が大きく離れていることが重要だとされています。
抹消体温が深部体温よりも大きいときに、人間はぐっすりと眠れるようになります。
サウナは抹消体温をあがるのに効率的であるため、睡眠に効果的だといえるでしょう
睡眠をしっかりとることは、うつ病の症状を緩和させます。
そのため、サウナはうつ病を改善させる薬ともなるのです。

うつに効果的!正しいサウナの入り方

サウナはうつに効果的とはいえ、正しい入り方をしなければなりません。
サウナの正しい入り方は、以下のとおりです。

  • 体や頭を洗う
  • お湯に浸かって温まる
  • サウナに10分程度入る
  • 水風呂に3分程度入る
  • 外気浴をする
  • 繰り返す

体や頭を洗う

シャワー

まずは体や頭を洗って、汚れを落とします。
汚れがついたままサウナに入ることや、入浴することはマナー違反です。
清潔を保つことを意識して入るようにしましょう。

お湯に浸かって温まる

次にお湯につかって温まりましょう。
サウナ内は高温になっているため、いきなりサウナ室に入ると体がびっくりします。
体が冷たいままサウナにはいると、体の深部まであたたまるのに時間を要し、サウナの効果を最大限引き出すことが難しくなるでしょう。
そのため、まずは体をあたためるためにもお湯に浸かることを忘れないようにしてください。

サウナに10分程度入る

サウナ

サウナに入る際は、音を立てずにゆっくりと入りましょう。
タオルをお尻にしいて座り、6分〜12分程度サウナの中で過ごします。
長くサウナに入っていると脱水症状を起こすこともあるため、長居してはいけません。
また、サウナに入る際は体についている水を落としてから入りましょう。
体の深部を温めることが目的なのに、表面についた水が先にあたたまってしまうからです。

水風呂に3分程度入る

サウナで温まった体を冷やすために、汗を落としてから水風呂に入ります。
長くとも3分程度入浴し、体をしっかりと冷ませましょう。
しかし、サウナ施設によっては水風呂の温度が低いこともあり、体がびっくりすることもあります。
そのため、初心者は慣れていくためにも、いきなり水風呂でかけ流しをせず、暖かい湯船やシャワーで汗を流してから水風呂に入るようにしましょう。

外気浴をする

外気浴

外気浴ができる施設であれば、外気浴をしてリラックスしましょう。
この状態を「ととのう」と表現されており、サウナで最も気持ちの良い瞬間です。
頭がぼーっとする感覚がリラックス状態になっており、全身から緊張感が抜け落ちて体が元気になっていく感覚を味わうことができます。
もしも外気浴できる場所がなかったり、満杯になっている場合は、邪魔にならないようにお風呂の縁にすわって休んでみるのも良いです。

繰り返す

サウナに入り、水風呂で体を冷ました後に外気浴をするこれらの行為を、2〜3回繰り返しましょう。
温冷による差を数回繰り返すことで、血流のめぐりがよくなり、より効果を出すことができます。
最初はサウナの熱い温度や水の冷たさに慣れないかもしれません。
ですが、繰り返すうちに気持ち良くなれるはずなので、挑戦してみましょう。

【うつに効く】九州のおすすめサウナ施設5選

九州にはたくさんのサウナ施設があります。
とくに、外気浴ができて、サウナと水の温度の差もそこまでない、うつを軽減するのに効果的だと判断したサウナ施設を5つ紹介します。

  • ビューホテル平成
  • かじかの湯
  • 平戸たびら温泉サムソンホテル
  • 霊峰冠岳の麓の湯
  • 霧島国際ホテル

ビューホテル平成

ビューホテル平成

ビューホテル平成は、福岡県朝倉市にある温泉施設です。
当施設にあるサウナは、赤土作りになっており、蜜熱性も抜群。
温度は85℃前後とすこし低めの設定ですが、サウナから見れる自然をゆったりと眺めることができます。
水温も18℃前後とぬるい温度になっており、初心者でも体をびっくりさせることなくサウナを楽しむことができるでしょう。
サウナ室から見える自然は、筑後平野の絶景であり、自分の時間を持ってリラックスしたい人におすすめです。

かじかの湯

かじかの湯

宮崎県小林市にある「すきむらんど」という場所に、かじかの湯があります。
サウナの本場、フィンランドで主流の温式サウナとなっており、石に水をかけてスチームであたたまるサウナとなっています。
水風呂は30℃と体温にちかく、不感湯です。
不感湯とは、体温にちかい30°C〜37℃の水風呂のことで、体温に近い温度のため熱さや冷たさを感じることなく、体に負担を与えないお湯のことを指します。
不感湯は水風呂に慣れていない方や体をびっくりさせたくない人にもおすすめでき、長湯もできるためおすすめです。
ゆっくりと自分のペースで楽しむことができる点において、うつに効果的だと言えるでしょう。

平戸たびら温泉サムソンホテル

平戸たびら温泉サムソンホテル

平戸たびら温泉サムソンホテルは、長崎県平戸市にあるホテルで、サウナから海が見える自然な光景が特徴です。
サウナ室内の温度は90℃近いですが、湿度がないためそこまで熱く感じない仕様です。
水風呂は外気の温度にちかい常温の水であり、寒い時期にはいると冷たさが顕著になります。
外気浴でととのう場所は、ベンチと横になれる椅子の二種類があります。
どれも、平戸城や平戸大橋が見える絶景場所となっており、ゆっくりととのいたい方におすすめです。

霊峰冠岳の麓の湯

霊峰冠岳の麓の湯

鹿児島県いちき串木野市にある冠岳温泉は、登山ができる冠岳や中国風庭園として有名な冠嶽園など、自然に囲まれた温泉です。
サウナ室内は90℃と高めの温度設定がされていますが、湿度もあるため表示温度以上に熱く感じる方もいるかもしれません。
一方水風呂は、18℃程度と若干低めの設定。
水深も深く、大人が一人入って横になれるぐらいの大きさであり、ゆったりと浸かることができるでしょう。
外気浴は外に置いてある椅子に座ってできます。
冠岳の自然を見ながら、リラックスすることが可能です。

霧島国際ホテル

霧島国際ホテル

鹿児島県霧島市にあるリゾートホテルの一つであり、長く愛され続けた老舗のホテルです。
しかし、新型コロナウイルスの影響もあり、2021年に一度閉館を宣言。
霧島国際ホテルを愛していた人や温泉愛好家からの悲しみの声もあったなか、マイステイズ・ホテル・マネジメントにより事業を継続することが報告されました。
そんな老舗や愛好家による愛溢れるホテルには、サウナのほかに蒸し風呂もあります。
天然の蒸気を活かしたミストタイプのお風呂で、サウナーにとって垂涎ものと言えるでしょう。
また、浴室内にあるサウナは、エンドルフィン放熱式サウナヒーターというサウナになっています。
あまりお目にかかることがありませんが、上がりにくい時もあれば上がりすぎる時もあるなど、天邪鬼な使い心地が老舗の雰囲気を宿しているのかもしれません。
新しいサウナではありませんが、昔から愛されていたという大切なサウナに入ることで、身も心も休まることでしょう。

サウナはうつの改善にも効果的!九州のサウナで気持ちを整えよう!

アイディア

サウナはうつの改善やリスクを低減させるのにとても効果的だと言われています。
サウナとうつの関係は、今後もまだ解明が続いていくと考えられますが、現時点では論文も発表されているため、すこしけだるい気持ちを持っている方はサウナに頼ってみるのも良いでしょう。
九州はサウナが多い激戦区とも呼ばれており、九州に旅行した際は立ち寄りたいサウナが多いです。
サウナに入り、体も心も元気になりながら、九州旅行もついでに楽しんでみましょう。